Medical Facility Landscape Design

監修:飯沼伸久株式会社アトリエ アムニー 代表・1級造園施工管理技士・ビオトープ施工管理士/2008年創業) 

病院・クリニック・医療施設の
外構設計・植栽工事
ヒーリングランドスケープデザイン

治癒は、待合室の外の風景から始まっている。
患者様の不安を和らげ、ご家族の安心を育み、医療スタッフの働きやすさを支え、
地域から信頼される医療機関の"顔"となる庭。
アトリエアムニーは、"医療と自然をつなぐ風景"を設計します。

🏆 2019 グッドデザイン賞 🌿 国土交通大臣賞 1級造園施工管理技士 東北・関東全域対応
医療施設のランドスケープデザイン施工例
クリニック外構施工例
病院インナーガーデン施工例

庭は、医療の質を支える"環境"である。
患者様の不安軽減、ご家族の安心、医療スタッフの働きやすさ、そして医療機関としての品格を支える"経営資源"です。

  • ✦ 患者様の不安と緊張をやわらげる
  • ✦ ご家族が安心して待てる場所をつくる
  • ✦ 医療スタッフの心身を支える
  • ✦ 地域から信頼される医療機関へ

エビデンスに基づく癒しの環境。「窓から緑が見える病室の患者は回復が早く、鎮痛剤の使用量も少ない」というロジャー・ウルリッヒ博士の研究(Ulrich, 1984, Scienceに代表されるように、自然環境が治療効果に与える影響は医学的にも注目されています。その答えは、特別な医療設備だけでなく、"目にする風景"の中にもあります。

  • 🌅 待合室から見える緑の中庭
  • 🍂 季節の移ろいを感じるアプローチ
  • 🌿 診察前の緊張をやわらげる植栽
  • 💚 スタッフがひと息つける屋外空間

患者様が目にした庭は、通院の記憶をやわらげ、ご家族の安心となり、地域医療への信頼として積み重なっていきます。
アトリエアムニーは、医療と暮らしをつなぐ"癒しの風景"をつくります。

医療施設の庭と外構が果たす役割

医療施設の庭は、単なる「玄関先の緑」ではありません。患者様の心理状態、ご家族との関係性、医療スタッフの働き方、そして医療機関としての品格まで左右する、医療の質を支える環境です。

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対応エリア:宮城・仙台を拠点に、東北6県および埼玉・関東近郊まで対応

ランドスケープデザインに関わる医療施設・クリニック

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病院・ヒーリングガーデン

ヒーリングガーデン:不安と緊張をやわらげる"環境医療"

庭は、患者様の心理的ストレスを軽減する"非薬物的なケア環境"として機能します。診察や検査、入院という非日常の中で、緑の存在は心を落ち着かせる大きな役割を果たします。

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視線が抜ける中庭・待合ガーデン

  • 待合室・診察室の窓から緑が見える配置計画
  • 圧迫感のない植栽で開放的な視界を確保
  • 光と影のリズムで落ち着いた雰囲気を演出

季節の変化がもたらす気分転換

  • 春の芽吹き、夏の木陰、秋の色づき、冬の光
  • 通院のたびに変化を感じられる植栽計画

感染対策と開放感の両立

  • 屋外・半屋外の待機スペースで密を回避
  • 換気に配慮しながらも安心できる囲まれ感
医療施設・リハビリ庭

リハビリ・機能訓練:屋外で行う"自然のリハビリ空間"

庭は、リハビリテーション病院や回復期病棟における"歩行訓練・作業療法"の場になります。屋内訓練室だけでは得られない、実生活に近い動作訓練が可能になります。

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実生活動作を想定した園路設計

  • 段差・坂道・砂利道など、退院後の生活環境を再現
  • 手すり付きの歩行訓練ルートを緩やかなカーブで設計

素材の違いで感覚機能を刺激

  • 芝生・タイル・砂利など、足裏感覚を養う舗装計画
  • 作業療法として活用できるレイズドベッド花壇

座る・立つの動作を促す仕掛け

  • ベンチの高さ・手すりの位置・立ち上がりやすい角度
医療施設・患者と家族の時間

患者様・ご家族の時間:告知・面会を支える"静かな舞台"

庭は、病状説明の後や面会の合間に、患者様とご家族が言葉を整理するための"静かな場所"になります。診察室では話しにくいことも、庭でなら話せることがあります。

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家族が静かに寄り添える場所

  • ベンチの配置・視線の抜け・周囲の音をやわらげる植栽

緩和ケア・ターミナル期に配慮した庭

  • ベッドや車椅子のまま出られる段差のない動線
  • 光の入り方・風の流れ・木漏れ日の揺らぎ

お子様の面会・付き添いにも配慮

  • 小児科病棟に隣接する庭では安全な素材選定を徹底
医療施設・スタッフの働きやすさ

医療スタッフの働きやすさ:医療の質を支える"環境の力"

庭は、医師・看護師・技師の心身の負担を軽減し、医療現場全体の雰囲気を変えます。緊張の続く医療現場において、庭は職員の心を支える重要な環境です。

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緑のある動線でストレス軽減

  • 職員通用口・休憩動線に緑を配置
  • ほんの数分の"自然との接触"が心を整える

外気に触れられる休憩スペース

  • 小さなテラス・木陰のベンチ・風が抜ける場所

職員が誇りを持てる環境

  • 「この病院は環境に投資している」という実感
  • それが採用力の強化・離職率の低下にもつながる

病院・クリニック・医療モール・調剤薬局の外構と庭
ランドスケープデザイン・設計・工事

医療施設(総合病院・大学病院・クリニック・医院・歯科医院・調剤薬局・リハビリテーション病院・介護医療院・精神科病院・医療モール)の外構設計、ランドスケープデザイン、工事(改装・リフォーム・リノベーション)をお受けしております。

基本計画策定、基本設計、実施設計、積算、施工管理など多岐に渡ります。工務店・エクステリア施工会社、リフォームメーカー、設計事務所、医療法人、医療コンサルティング会社からのご依頼を承っております。

ランドスケープデザインに関わる医療施設

総合病院・医療モールのランドスケープデザインと工事

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外構が"医療の第一印象"を決める

駐車場・救急車動線・一般来院動線・アプローチを明確に分離し、車椅子やストレッチャーにも配慮した安全性と分かりやすさを両立するデザインを行います。

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治癒の延長としての庭

入院患者様にとって、病棟から見える景色や中庭で過ごす時間は、治療の一部です。"回復を後押しする庭"としての外構デザインを心がけています。

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自然の流れを空間に取り込む

日照・風通し・雨水の流れを読み取り、自然のリズムを壊さない設計を心がけます。四季の変化や光の陰影を生かし、訪れるたびに発見がある"心を動かす外構"をつくります。

🏆 2019グッドデザイン賞 受賞

【アトリエアムニー!】がランドスケープデザイナーとして参加する「医、食、住と学びの多世代交流複合施設 アンダンチ」が2019年度のグッドデザイン賞を受賞しました!グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会の主催で、毎年デザインが優れた物事に贈られる賞であり、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組みです。
なお園内の療養庭園は「第36回緑の環境プラン大賞」国土交通大臣賞を受賞しました。地域の縁側~暮らしの井戸端プロジェクト~

ランドスケープデザインに関わる医療モール

病院・医療モールの庭が果たす役割

総合病院や医療モールの設計のなかでは庭づくりが重要であることは次の点にまとめられます。どれも建築本体のみでは体現することが難しい部分です。しかしながら、庭に配慮した医療施設設計がまだまだ少ないのが現実です。本来、入院患者様や外来患者様にとって、病院の庭での気分転換は治療の質を左右するほど大切なものです。

患者様の状態が重くなるほど自分で外の庭に出て散策するというのは難しくなり、病室の窓から見て楽しむ風景の世界へとガーデンの果たす役割も変わっていきます。このように患者様の様々なステージに対応した庭造りが求められます。

●五感で感じとれること
●四季の移ろいを感じ取れること
●窓越しにも安らぎを感じる景観に富むこと
●地域とのつながりを保つため、開かれた交流の場があること
●リハビリ・作業療法として活用できること
●感染症対策に対応し、少人数で心地よく過ごせること(面会に配慮)
ランドスケープデザイン 医療モール

対象になる主な医療施設の種類

本来的にお庭が果たす役割が大きい医療施設には次のようなものがあります。

総合病院・大学病院

複数の診療科を持ち、入院・手術・救急対応を行う大規模医療機関です。中庭や療養庭園が患者様・ご家族の重要な拠り所になります。

クリニック・医院(診療所)

内科・外科・小児科など、地域のかかりつけ医として日常的な診療を行う施設です。エントランスの印象が集患力を左右します。

歯科医院

予防歯科から専門治療まで幅広く対応する施設です。落ち着いた外構が、通院への心理的ハードルを下げます。

調剤薬局

処方薬の調剤・服薬指導を行う施設です。病院・クリニックと連携する立地特性から、動線計画が特に重要です。

リハビリテーション病院・回復期病棟

手術後や疾患からの回復期にある患者様が、集中的なリハビリテーションを受ける施設です。屋外訓練スペースの価値が高い施設です。

介護医療院・療養型病床

長期的な医療的ケアが必要な患者様が療養する施設です。看取りの場としての庭の役割も重要になります。

精神科病院・心療内科

心の健康に関わる医療を提供する施設です。安心感と開放感を両立した庭が、治療環境として大きな意味を持ちます。

健診センター・人間ドック施設

健康診断や人間ドックを行う施設です。清潔感と快適さを兼ね備えたエントランス空間が求められます。

医療モール(複合診療施設)

複数のクリニックや薬局が集積する施設です。共用の中庭・アプローチが施設全体のブランド価値を高めます。

訪問看護ステーション・在宅医療拠点

在宅医療を支える拠点施設です。地域に開かれた庭が、信頼される医療拠点としての印象づくりに貢献します。

クリニック・医院のエントランス外構デザイン

クリニックのエクステリアデザインは、患者様が最初に目にする印象を左右する重要な要素です。開業・改装のいずれの場面でも、「安心して通院できる場所」であることを、建物に入る前から伝える必要があります。

🔍 開業医・医療法人様が抱えている具体的な「悩み」

  • 駐車場やアプローチの段差で、高齢の患者様がつまずきそうになる。
  • 外観が同業他院と似ていて、地域での認知・差別化ができていない。
  • 雑草抜きや剪定に、スタッフの手間や外部委託コストがかかりすぎている。
  • 近隣住民から日照・落ち葉・目隠しについて苦情が来ることがある。
  • 雨の日の乗降・駐車場からのアプローチが危険で混雑する。

💬 「悩み」から生まれるご要望の一例

  • Case1: 「安全性」を高めたい(転倒防止・スロープ・手すり)
  • Case2: 「エントランスの印象」を良くして開業効果を高めたい
  • Case3: 「管理コスト(雑草・剪定)」を下げたい
  • Case4: 患者様が「落ち着ける待合の庭」が欲しい
  • Case5: 「駐車場・送迎」スペースを安全で機能的にしたい

クリニックの緑化デザインが果たす3つの役割

安心感と信頼感の向上
清潔感があり、親しみやすいデザインが、初めて訪れる患者様の不安をやわらげます。
診療科・院内コンセプトの表現
エクステリアデザインは、クリニックの専門分野や院長の想いを表現する手段でもあります。
開業効果・集患効果
魅力的なエクステリアデザインは、新規患者様の来院や口コミでの評判につながります。
クリニック外構デザイン
エクステリアデザインのポイントと具体的なデザインの詳細を見る

エクステリアデザインのポイント

  • 清潔感:白や明るい色を基調とし、清潔感のあるデザインにします。
  • 親しみやすさ:緑を取り入れたり、温かみのある素材を使用することで、通院のハードルを下げる雰囲気を演出します。
  • 分かりやすさ:看板や案内表示を分かりやすく設置し、患者様が迷わないように配慮します。
  • バリアフリー:車椅子やベビーカー、杖をついた高齢の患者様でも移動しやすいように、段差をなくしたり、スロープを設置するなどのバリアフリー設計を取り入れます。
  • 安全性:照明を適切に設置し、早朝・夜間診療でも安全に通行できるようにします。
  • 周辺環境との調和:住宅地・商業地など、周辺の景観と調和したデザインにします。

具体的なデザインとは

  • エントランス:広々としたエントランスは、患者様を迎え入れる最初の空間です。明るく開放的な空間にし、ベンチなどを設置して、患者様がくつろげるように配慮します。
  • アプローチ:エントランスまでのアプローチは、患者様の緊張をやわらげる空間です。緑豊かな植栽や美しい照明で、心地よい空間を演出します。
  • 駐車場:患者様がスムーズに駐車できるスペースを確保します。区画線や案内表示、車椅子対応スペースを分かりやすく設置します。
  • 植栽:緑豊かな植栽は、患者様にリラックス効果を与えます。季節の花や木を植え、四季折々の風景を楽しめるようにします。
  • 照明:夜間の安全性を確保するだけでなく、クリニックの雰囲気を演出する役割も果たします。

山形県山形市クリニックのガーデンデザイン

(左)完成予想フォトモンタージュ

病院、医院、クリニックなどの医療施設の設計においても庭づくりがとても重要になります。日々通院される患者様にとって、医院やクリニックの庭は触れ合える機会の少ない自然の一部です。【アトリエアムニー!】がデザインする医療施設のガーデン設計でも、建築事務所とコラボレートしながら進めています。

歯科医院・調剤薬局の外構デザインと工事

歯科医院や調剤薬局は、住宅地・商業地の中に立地することが多く、「気軽に立ち寄れる清潔感」と「専門施設としての信頼感」を両立させる外構デザインが求められます。

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歯科医院:通院のハードルを下げる庭

「歯医者は行きたくない場所」というイメージを、明るく親しみやすい外構でやわらげます。子ども連れの患者様にも配慮した、安心できるアプローチを設計します。

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調剤薬局:病院・クリニックとの動線連携

門前薬局として病院やクリニックと隣接する立地特性を踏まえ、患者様がスムーズに移動できる分かりやすい動線と、待ち時間を快適に過ごせる緑陰を計画します。

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小規模でも印象に残る植栽計画

限られた敷地面積の中でも、シンボルツリーや季節の花壇によって「あの緑のあるお店」として地域に記憶される外構づくりを提案します。

歯科医院・調剤薬局ならではのデザインポイントを見る

歯科医院で配慮すべき点

  • お子様連れの患者様が多いため、飛び出し防止のフェンスや見通しの良い駐車場配置を行います。
  • 治療への恐怖心をやわらげる、明るく開放的なエントランスデザインを心がけます。
  • 電動車椅子や高齢の患者様にも配慮したスロープ・手すりを標準的に計画します。

調剤薬局で配慮すべき点

  • 隣接する病院・クリニックからの動線を最優先に計画し、雨天時の移動負担を減らす庇やアプローチを設けます。
  • 待ち時間の患者様が休める、ベンチや緑陰スペースを小規模ながら確保します。
  • 処方箋を受け取る高齢者・体調の優れない方が多いため、段差のないフラットなアプローチを徹底します。

小規模施設ならではのコスト最適化

  • シンボルツリー1本と低木・下草の組み合わせで、管理コストを抑えながら印象的な外構を実現します。
  • 宿根草・在来植物を活用し、植え替えの手間を減らす計画も可能です。

リハビリテーション病院・回復期病棟の中庭デザイン

回復期リハビリテーション病棟における庭は、単に美しい緑を眺める場所ではありません。患者様が退院後の生活を見据え、実際の歩行動作・段差昇降・屋外での動作を安全に練習できる「もう一つの訓練室」としての役割を担います。

退院後の生活を見据えた「実践型リハビリガーデン」

屋内の訓練室での歩行訓練が「できる」ようになっても、実際の生活環境である屋外の不整地・坂道・段差では、また違った難しさがあります。庭という実践の場を用意することで、患者様は自信を持って退院を迎えることができます。

デザインの目的と効果

🚶 実生活動作の訓練
段差・坂道・砂利道・芝生など、多様な路面を組み合わせ、自宅周辺の道を想定した歩行訓練が行えます。
🌸 五感の活性化
花の色、鳥の声、植物の香り、土の感触などが五感を優しく刺激し、意欲的なリハビリにつながります。
💚 精神的な安定
屋内訓練とは異なる開放的な環境が、リハビリへのモチベーション維持に役立ちます。
🪑 作業療法の場としての活用
プランターでの水やりや軽作業が、上肢機能訓練や集中力の維持に役立ちます。
🤝 家族との練習の場
退院前にご家族と一緒に庭を歩くことで、実際の介助方法を確認する機会にもなります。
🌙 季節感の認識
植物の成長や季節の移ろいを肌で感じることで、入院生活の中でも時間感覚を保てます。

デザインにおける3つの基本原則

原則 具体的な配慮
1. 安全性 (Safety) 転倒・怪我の防止が最優先です。訓練用の路面は意図的に変化をつけつつ、緊急時にスタッフがすぐ駆け付けられる見通しの良さを確保します。有毒な植物は避け、手すりを要所に配置します。
2. 段階的な難易度設計 (Progression) 平坦な舗装から始まり、緩やかな傾斜、砂利道、芝生へと段階的に難易度が上がるゾーニングを行い、回復段階に応じた訓練ができるようにします。
3. 心地よさ (Comfort) 心身ともにリラックスできる環境を整えます。夏の日差しを避ける木陰やパーゴラ、疲れた時にすぐに座れるベンチを訓練ルート沿いに適切な間隔で配置します。
リハビリガーデンの具体的なデザインアイデア(エリア構成・植栽・設備)

エリア構成のアイデア

段階的な「歩行訓練ルート」

  • スタート地点は平坦なタイル舗装、徐々に洗い出し舗装、砂利、芝生へと路面材を変化させます。
  • 手すりの高さや連続性を訓練段階に応じて調整できるよう設計します。
  • 要所にベンチを配置し、休憩しながら安全に訓練を進められるようにします。

作業療法用の「レイズドベッド菜園」

  • 車椅子・座位でも作業しやすいように、腰の高さに設計されたレイズドベッド(立ち上げ花壇)を設置します。
  • ミニトマト、ハーブなど、上肢機能訓練になりやすい植物を選定します。

感覚を刺激する「五感の小庭」

  • ラベンダー、ローズマリー、ミントなど、触れたり香りを嗅いだりすることでリラックス効果のあるハーブ類を集めます。

植栽計画のポイント

  • 四季の演出:春のサクラ、夏のサルスベリ、秋のモミジ、冬のサザンカなど、入院期間を通じて季節の移ろいが感じられる植栽計画を立てます。
  • 安全性の優先:とげのある植物、毒性のある植物は避け、誤飲・接触事故を未然に防ぎます。

その他の設備・アイテム

  • 座り心地の良いベンチ:訓練ルート沿い・木陰など、戦略的に配置します。
  • 安全な水場:手を洗ったり、ジョウロに水を入れたりできる、操作が簡単な立水栓を設けます。
  • 分かりやすいサイン:「訓練エリアA」「休憩スペース」など、大きな文字で示したシンプルな案内板を設置します。
リハビリテーション病院の中庭デザイン

回復期病棟・リハビリ庭の施工例

計画から施工まで患者様の動作に配慮することで、事故を未然に防ぎ、リハビリスタッフの見守り負担を軽減する設計を徹底しました。

コンクリートだけど滑りにくい洗出し舗装です。プランターへの水やりまで車椅子や椅子に腰かけて作業できます。地域に開かれた病院として、面会に訪れるご家族にも憩いの場を提供しています。

介護医療院・精神科病院のガーデンデザイン

長期療養が中心となる介護医療院や、心の健康を支える精神科病院では、庭の役割がさらに大きくなります。安全性を最優先しながらも、閉塞感のない開放的な庭が、患者様の療養生活の質を大きく左右します。

精神科病院の院庭デザインで大切にしていること

安心できる囲まれ感
開放的でありながら見守りやすい、安全性と自由感を両立するゾーニングを行います。
ロビー壁面緑化・インナーグリーン
屋外に出にくい状況でも、室内から緑を感じられる壁面緑化やインナーガーデンを提案します。
刺激と静けさのバランス
過度な刺激を避けつつ、季節の変化や自然音を穏やかに感じられる植栽計画を行います。
精神科病院 院庭デザイン

埼玉県戸田市精神科病院 院庭デザイン

精神科病院施工例

インナーグリーン・保養施設

埼玉県戸田市精神科病院 ロビー壁面緑化

対象になる主な療養・介護医療系施設の種類

介護医療院

長期的な療養が必要な患者様が入院する施設です。医療的なケアやリハビリテーションが中心となり、看取りの場としての庭の役割も重要です。

療養型病床(医療療養病棟)

慢性期の疾患を持つ患者様が長期入院する病棟です。病室の窓から見える景色が生活の質に直結します。

精神科病院・心療内科病院

心の健康に関わる医療を提供する施設です。開放感と安心感を両立した庭が治療環境として重要な意味を持ちます。

緩和ケア病棟(ホスピス)

終末期の患者様とご家族が穏やかな時間を過ごすための病棟です。庭は人生の最終章を支える尊厳の空間になります。

バリアフリー・感染対策に配慮した医療外構

医療施設の外構には、一般的な建築物以上に厳格な安全基準と衛生面への配慮が求められます。高齢の患者様、車椅子利用者、視覚・聴覚に不自由のある方、そして感染症への配慮まで、多様なニーズに応える設計を行います。

医療施設の外構で配慮すべきポイント

配慮項目 具体的な設計内容
バリアフリー動線 段差のないフラットなアプローチ、車椅子対応スロープ(勾配1/12以下)、手すりの適切な高さと連続性を確保します。
滑りにくい舗装材 雨天時でも滑りにくい洗い出し舗装やノンスリップ材を採用し、転倒事故を未然に防ぎます。
救急車動線の確保 一般来院者の動線と救急車動線を明確に分離し、緊急時の対応を妨げないレイアウトにします。
屋外・半屋外の待機スペース 感染症流行期における密の回避に対応した、屋根付きの屋外待合や換気の良い半屋外スペースを計画します。
分かりやすいサイン計画 大きな文字、ピクトグラム、色分けなどにより、初めて訪れる患者様でも迷わない案内表示を設置します。
視覚・聴覚への配慮 点字ブロックの適切な配置、音の反響を抑える植栽配置など、多様な障がいに対応した設計を行います。
感染対策と緑化を両立する具体的な工夫を見る

屋外化による感染リスクの低減

  • 待合の一部を屋外・半屋外化することで、密な室内空間への滞在時間を減らします。
  • 庇やパーゴラで日差しや雨を防ぎながら、開放的な換気環境を確保します。

清掃・消毒がしやすい素材選定

  • 手すりやベンチには、消毒液に強く、汚れが落ちやすい素材を選定します。
  • 植栽の落ち葉・花びらが舗装面に多く残らないよう、樹種選定と配置に配慮します。
  • 虫の発生や過度な落葉を嫌う医療現場の実情を踏まえ、病害虫が付きにくく、剪定の手間が少ない樹種を優先的に選定。清潔感の維持と施設様の管理負担軽減を両立します。

接触機会を減らす動線計画

  • 一方通行の動線や、複数の出入口を計画することで、患者様同士の接触機会を減らします。

関係者の声

🏥
クリニック H院長様
開業医

「以前は無機質な駐車場だけの外構でしたが、緑を取り入れたことで、患者様から『通うのが楽しみになった』という声をいただくようになりました。開業時のブランディングとしても、地域での認知度が明らかに変わりました。」

👩‍⚕️
回復期病院 看護師様
看護師

「中庭ができてから、リハビリに前向きになる患者様が増えました。屋内訓練室では見せない笑顔を庭で見せてくれることもあり、私たちスタッフのやりがいにもつながっています。」

👨‍👩‍👧
入院患者様のご家族様
患者家族

「面会のたびに、病室ではなく庭で父と話す時間を持てたことが、とても救いになりました。病状の話をするのがつらい時も、緑を見ながらだと自然に会話が生まれました。」

🏘️
ご近所様
地域住民

「病院の敷地とは思えないほど落ち着いた雰囲気で、散歩の途中に立ち寄る方も見かけます。地域に開かれた病院というイメージが強くなりました。」

🏘️
ご近所様
地域住民からのご意見

「駐車場からの視線が気になります。目隠しの植栽など検討してください。星2つです。」

🏘️
ご近所様
地域住民からのご意見

「敷地境界のフェンス沿いの雑草を定期的に刈ってください。」

悪い面も併せてでてくるので、今後改善する必要がある。

資料

各地域の風土を生かした医療施設の庭づくりの考え方

私たちは、病院やクリニックの外構づくりにおいて、画一的なデザインを当てはめるのではなく、その土地の歴史・地形・気候を読み解きながら設計することを大切にしています。

例えば、仙台市内では伝統的な石組みや在来樹木を取り入れた静かな療養庭園で、四季の移ろいを患者様に伝えます。松島町や七ヶ浜町など沿岸部のまちでは、潮風に耐える植栽を使い、海とともにある暮らしを庭の中に再現します。会津若松市のような城下町では、武家屋敷の庭にならった石垣と伝統樹木で、落ち着いた療養環境をつくります。

このように、都市部・沿岸部・農村部、それぞれの地域固有の自然環境や暮らしの文化を丁寧に読み取りながら、画一的でない「その土地らしい医療施設の庭」をご提案しています。具体的な植栽計画やレイアウトについては、現地調査を通じて、安全面・維持管理面・感染対策も含めて一緒に検討してまいります。

各エリアの特色を生かした医療施設外構づくり(地域別考察)を見る

宮城県エリア

仙台市青葉区—伝統と現代性を融合。在来樹木や和風石組みを使い、静かな療養庭園で四季の移ろいを楽しめる空間。

仙台市若林区—歴史ある街並みを反映。地元産の自然素材で緩やかな散策路と植栽エリアを整備。

仙台市太白区—広い緑地を生かし、丘や斜面を取り入れたリハビリ向けの在来樹木中心のオープンスペース。

仙台市泉区—和風庭園の要素(石組み・小池)を活かし、静かな療養と癒しのエリアを形成。

仙台市宮城野区—都市の中のオアシスとして、緑豊かな中庭と季節ごとの花々・在来植栽で心和む空間を提供。

富谷市・利府町・大和町—農村・自然林との調和を重視した、広い芝生エリアとリハビリ用散策路。

七ヶ浜町・多賀城市・塩釜市・松島町—海に近い立地の特色を活かし、潮風に耐える植栽と海岸風景を再現した療養庭園。

栗原市・東松島市・石巻市・大崎市—伝統的庭園の要素や在来樹木を活かした、落ち着いた療養ゾーンを設計。

気仙沼市・一関市—広々とした自然環境を活かし、地元の植生を生かした自由な屋外リハビリ空間。

大河原町・村田町・柴田町・角田市—日本庭園のエッセンスを取り入れ、石と水を利用した静かな療養・癒し空間。

福島・栃木・山形・岩手・秋田エリア

相馬市・福島市—自然災害の歴史も踏まえ、力強い自然素材で再生・防災の意識も育む療養空間。

会津若松市—武家の歴史を背景に、城下町風石垣・庭石・伝統樹木で歴史と療養の融合を図る。

宇都宮市・栃木市—都市と自然のバランスを考慮し、コンパクトな療養エリアと季節植栽。

山形市・天童市—果樹栽培の伝統や山林の趣を取り入れ、和風の静かな療養空間を設計。

盛岡市・奥州市・花巻市・北上市—広大な芝生と起伏ある地形を活かし、自然散策路と在来樹木で季節の変化を体感できるリハビリガーデン。

横手市・大仙市・新庄市・秋田市—地元の風土に合わせた温かみのある植栽とバリアフリー設計で、安心して療養できる庭園。

群馬・埼玉エリア

前橋市・高崎市・伊勢崎市—歴史と伝統を感じる和風デザインを基調に、在来樹木と整備された療養路で安らぎを提供。

さいたま市・川越市・熊谷市—都市型自然空間として、立体緑化・ミニ水辺エリアで季節の彩りを楽しむ療養庭園。

所沢市・飯能市・秩父市—山野の自然を活かした斜面・丘とリハビリ向けの散策路を、安全に配慮して配置。

朝霞市・志木市・和光市・新座市—都市内部のコンパクトな療養空間として、立体緑化と在来植栽で四季の彩りを楽しむ癒しの設計。

鶴ヶ島市・日高市・ふじみ野市—自然豊かな敷地を活かし、丘や緩やかな傾斜を利用した歩行しやすい安全なリハビリ庭園。

これらの提案は、各地域の歴史・風土・自然環境を反映しながら、患者様が安全に、そして安心感を持って過ごせる「療養の庭」としての在り方の一例です。各施設では、医療スタッフや専門家との連携、現地調査を踏まえた最適な設計が求められます。

医療施設の外構・ガーデン整備に活用できる補助金制度

医療施設の外構・庭づくりでは、医療提供体制、都市緑化、防災・安全、木材利用など、複数の分野の補助金制度が活用できる場合があります。工事着手前の申請が原則となりますので、計画段階からのご相談をおすすめします。

活用できる補助金制度の詳細を見る

1. 医療提供体制の整備(厚生労働省系)

  • 医療施設等施設整備費補助金:病院・診療所の改築・増築等を支援。リハビリ用屋外スペースやヒーリングガーデンを療養環境整備の一環として計画に組み込むことで採択されるケースがあります
  • バリアフリー化改修補助金:スロープの設置、手すりの整備、車椅子で通行しやすい舗装など。建物本体のバリアフリー改修とセットで申請しやすい項目です

2. 都市緑化・環境整備(環境・公園緑化系)

  • 民間施設緑化助成:屋上緑化、壁面緑化、生垣の造成、敷地内の植栽。「1平方メートルあたり〇円」や「工事費の1/2(上限50万〜100万円程度)」といった助成例があります
  • 都市緑化基金等:公開性の高い(地域住民も見られる・利用できる)庭園や緑地の整備に対する助成。地域に開かれた医療機関としての庭づくりに有効です

3. 防災・安全対策(国土交通省・自治体建設系)

  • ブロック塀等撤去・改修助成:老朽化したブロック塀を撤去し、軽量なフェンスや生垣に変える費用を補助。医療施設は避難路や救急車動線に面していることが多く、優先的に助成を受けられる傾向があります

4. 特殊な素材の活用(農林水産省・林野庁系)

  • 木材利用(ウッドチェンジ)助成:国産材や地域材を使ったウッドデッキ、東屋、木製フェンスの設置。「木のぬくもりによる療養環境の向上」を掲げたプログラムが県や市単位で実施されていることがあります

補助金活用のための鉄則

  • 工事着手前の申請が絶対条件:ほとんどの補助金は契約・着工後では対象外となります。計画段階での相談が必須です
  • 窓口の横断確認:「医療政策課」だけでなく「公園緑化課」や「建築指導課」にも相談しましょう
  • 民間財団の助成も視野に:民間保険会社の医療財団などが「施設の療養環境整備」として庭や外構を対象にしていることがあります

設計・工事から運用まで一貫したサポート
つくる"だけでなく、"育てる"ところまで

アトリエアムニーでは、"つくる"だけでなく、"育てる"ところまで。設計・施工・維持管理をワンストップで対応。デザイン性と安全性、医療施設としての運営コストのバランスを考えた実践的な提案を行います。

🏆 豊富な経験と実績

総合病院、クリニック、精神科病院、社会福祉施設、商業施設など、多様な施設のランドスケープデザインの実績があります。

🌟 グッドデザイン賞受賞

デザイン性の高さが評価され、グッドデザイン賞を受賞しています。その他、国土交通大臣賞、ランドスケープコンサルタンツ協会奨励賞、いしかわ景観大賞等。

🔬 専門知識

土木、水理、園芸、バリアフリー、感染対策、SDGsなど、専門知識を持ったスタッフが対応します。

デザイン料・工事費・技士・職人

【アトリエアムニー】ではデザイン料は「造園調査・計画・設計 標準業務・報酬積算ガイドライン」を参考とし、業務の実態にそくした内容で積算いたします。概ね、工事費用の6~12%を目安にしてください。

医療法、建築基準法、都道府県市町村条例等を準拠し施設計画を進めます。特に都道府県市町村の「だれもが住みよい福祉のまちづくり条例」関係施設整備マニュアルは、医療施設のバリアフリー計画においても重要な役割を果たします。

建設業許可

建設業許可番号 (般-30)第21605号
許可内容:土木工事、石工事、舗装工事、塗装工事、水道施設工事、とび・土工工事、鋼構造物工事、しゅんせつ工事、造園工事、解体工事

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工事費用目安(概算)——投資が生む価値

"庭づくり"は、医療機関にとっての経営課題の解決策です。外構整備は、単なるデザイン投資ではありません。それは、患者満足度の向上・集患効果・スタッフ定着率の改善につながる"経営戦略"です。

導入効果の一例

  • 患者様の療養意欲・リハビリ意欲の向上
  • 外観向上による医療機関ブランド価値アップ
  • 新規患者様・紹介患者様の増加
  • 医療スタッフのモチベーション・定着率の向上
規模 参考価格帯 内容例
クリニック・医院(〜500㎡) 300〜800万円 アプローチ+駐車場+植栽+サイン
中規模病院(〜1500㎡) 800〜1,800万円 療養庭園+照明+バリアフリー動線
総合病院・医療モール(〜3000㎡) 1,800〜3,500万円 中庭+リハビリガーデン+救急車動線計画

注:実際の費用は現地条件・要望・材料仕様によって変動します。概算見積でご提示します。
また弊社は一般建設業登録の為、特定建設業に比べリーズナブルな経費設定です。

維持管理サポートプラン例

メンテナンス

定期点検プラン

年2回の安全点検・剪定・清掃を行い、医療施設としての安全と美観を維持します。

費用目安:年額 30〜80万円

四季の植栽更新プラン

季節ごとの植栽入替や花壇デザイン更新で、患者様の療養意欲と来院者の印象を強化します。

費用目安:年額 50〜100万円

園芸療法・リハビリ活用サポート

作業療法士・リハビリスタッフと連携したプログラム設計、地域ボランティアとの協働運営などを支援します。

費用:要相談

参考文献

  • Ulrich, R. S. (1984). View through a window may influence recovery from surgery. Science, 224(4647), 420–421. PubMed
  • 国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」 国土交通省サイトを見る

上記は本文中で言及したエビデンス・基準の一次情報源です。詳細は各リンク先をご確認ください。

この記事の監修者

飯沼伸久 プロフィール写真

🏆 2019 グッドデザイン賞
国土交通大臣賞 受賞

飯沼伸久

株式会社アトリエ アムニー 代表

チーフランドスケープデザイナー

1級造園施工管理技士 ビオトープ施工管理士 2008年創業

仙台・埼玉を拠点に、総合病院・クリニック・歯科医院・調剤薬局・リハビリテーション病院・介護医療院など、人の暮らしに寄り添う場のランドスケープデザインを専門に手がける。造園家・高野文彰氏のプレーパーク(冒険遊び場)思想に影響を受け、「庭をつくる」のではなく「暮らしが生まれる環境をつくる」ことを設計理念に掲げる。これまでに霊園施設、福祉施設、商業施設など多様なプロジェクトを手がけ、グッドデザイン賞・国土交通大臣賞・ランドスケープコンサルタンツ協会奨励賞・いしかわ景観大賞など受賞歴多数。

詳しいプロフィール・実績を見る → 会社概要(代表者・設立・資本金・所在地)を見る →

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