

株式会社アトリエアムニー!は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
アトリエアムニーは、仙台・埼玉を中心に、医療・福祉施設、商業施設、樹木葬霊園などの外構設計・施工を通じて、企業の環境再生への取り組みを支援します。SDGsの目標達成に貢献するランドスケープデザインをご提案します。
私たちの原点
私はお寺が経営する幼稚園を出た。園児の遊び場はいつも境内とその周りの森。「けいだい」の意味も分からず、遊び場のことだと思っていた。環八や関越ができる前の森は恰好の遊び場だった。楽しい思い出ばかりだ。 練馬区にある長命寺幼稚園はその後、少子化高齢化の流れの中でその役割を終え区立の葬祭場へと用途も変わった。
あれからさらに十年が過ぎた。 90年代初頭は地球サミット「アジェンダ21」が採択されCOP3が京都で開かれ、生物多様性条約が締結され、持続可能な社会形成の実現には期限があることが一般社会の中で認知されはじめた頃です。
私たちの仕事でも「十勝エコロジーパーク」や「十勝千年の森」、「大潟県営公園」など環境育成や自然環境ソフトプログラムの充実などに力点を置いた先駆的な活動を伴ったプランニングが、ほとんど事例のない中で進んでいました。ガーデニングの世界でもパーマカルチャーの実施やグリーン購入などが叫ばれていました。それでも、止むことなく自然環境は激減し続け、絶滅危惧種も加速的に増えて行きます。
さらに30年が過ぎ、今や市民一人ひとりが意思を持って持続可能な社会形成の実現に向けた取り組みが求められるようになりました。私たちも経験と成果を積みながら様々に取り組んできました。そして今では、誰もが、暮らしの中のガーデニングから地域づくりまで、問題解決に向けた取り組みの当事者です。持続可能な開発目標(SDGs)はこれまでの私たちの活動も併せ、総合的に未来の目標を示してくれています。
ライフタイムバリューにみる地域連携と神社再生
超高齢化していく地域社会の中で春日神社表参道改修工事は神社再生の最後のチャンスでした。計画の実現は私たちが関わるはるか昔100 年前からの地元の悲願でした。今後50年後の改修を見越した、再生可能な整備に力点を置きました。持続可能な運営形態の模索。計画はわかりやすいようビジュアルに表現し、地域のなかでワークショップを重ねながら地元の意見を収斂して行きます。神事を経て、神社を次の世代へ引き継いで行きます。社の新築と表参道の改修。


その後は「ブラタモリ」で四谷用水が取材されるなど、地域に愛される表参道になりました。花植えなど、地元の小学生と植えました。小学生が将来のまちを支えていくのですから。
古き時代の良きものに再び命を・・・昔のもの
昔の人々が使っていた大切な材料。寺院の参道の改修で取り除かれた秋保石をいただいてきました。屋根瓦に使われていた雄勝石のスレートは東京駅舎の屋根にも使われています。お寺の参道に使われていた秋保石はピザ窯やバーベキュー炉へと新しい用途として命が吹き込まれた。
森のお引越し・・・表土の移植
表土移植とは植物の地上部と表土に含まれる植物の根、埋土種子、 土壌動物、土壌微生物を腐植に富む表土と共に移植することで樹林環境の復元を期待するものです。「多世代複合施設アンダンチ」では蔵王の開発予定地で落ち葉かきに合わせ、表土を移植しました。生き物の寝床・・・ビオトープ
ビオトープ(Bio)は「生きものたち」、トープ(Top)は空間をさすドイツ語です。つまり「ビオトープ」とは、地域の野生の生きものたちが生息する空間、を意味しています。私たちは自然のめぐみに支えられて生きていますが、持続可能な社会であるためには、健全な自然とその土台となるこの「ビオトープ」が必要です。ふつうにある草むらや湿地がビオトープだと知ったとき、その価値の大きさに、まったく新しい世界が広がります。世界に求められている自然と伝統が共存した美しいまちづくり・くにづくりを行うことこそが、ビオトープ管理士であある、【アトリエアムニー!】の仕事です。「多世代複合施設アンダンチ」の池は魚やカエル、トンボなど、たくさんの生き物たちが暮らせるビオトープ池になりました。かいぼりと沃土の利用
掻い掘り(かいぼり)は、池や沼の水をくみ出して泥をさらい、魚などの生物を獲り、天日に干すことです。農業用のため池を維持するための日本の伝統的な管理方法です。稲作が終わる晩秋から早春にかけての農閑期に、池の水を抜き天日に干し、堆積したヘドロや土砂を取り除いて肥料にし、獲った魚を利用してきました。能仁寺においては、地元の青年団が主体になり、数十年ごとに世代を超えて継続してきました。私たちはかいぼりに積極的に参加するとともに、この沃土を境内で植栽土として循環利用しています。

かいぼりにより再生したニコニコ池。かいぼりの副産物である沃土。

ニコニコ池の沃土を植栽地に撒きだすことで、飯能の豊かな自然植生を再生することができた。

畔や原っぱの草花が紡ぐ、人と自然の新たな共生
現代の日本において、最も急速に失われつつある自然は何か。それは、戦後、国土の30%以上を占めていた広大な「草原」に他なりません。現在、その面積は1%以下にまで激減し、私たちの足元から、かつて当たり前に存在した生態系が静かに姿を消しているのです。この失われゆく草原の中に、日本の原風景ともいえる「水田畦畔(すいでんあぜ)」があります。それは原生の自然ではなく、弥生時代より続く稲作文化の中で、春先の畔塗りや定期的な草刈りといった、人の営みとの絶え間ない相互作用によって維持されてきた「二次的自然」です。人の手が育んだこの繊細な環境は、多様な草花や昆虫の生命を育む、かけがえのない揺りかごでした。
私たちは、この記憶の中の風景を未来へと繋ぐ試みを始めました。「ライフの学校 萩の風キャンパス」では、まず、この畦道と野原(はらっぱ)の再生に着手。単なる郷愁の再現に留まらず、これからの地域社会の営みと調和する、生きた文化的景観の再創出を目指しました。
さらにその思想は、「医、食、住と学びの多世代交流複合施設 アンダンチ」において、一つの希望に満ちた実践へと昇華します。 私たちは、地元の草花が根付く野原を造成し、こう問いかけました。 「この草原は、子どもたちの無心な遊びという『営み』だけで、維持されうるだろうか」と。
結果は、私たちの想像を超える感動的な光景となって現れました。 子どもたちの笑い声、駆け回る足跡、草の上に寝転がる無垢な営みそのものが、外来種の繁茂を抑え、可憐な在来の草花が咲き誇るための最適な「環境圧」となったのです。 それは、人の営みが自然を育むという、古来からの共生の形が、未来を担う子どもたちの手によって無意識のうちに再構築された瞬間でした。
人の計画的な管理ではなく、生命の根源的な喜びに満ちた「遊び」が、草原生態系を維持する。 足元から失われた原風景は、今、子どもたちの笑顔の中で、未来へと続く新たな物語を紡ぎ始めています。


山取樹木に宿る、生命の叡智
吉岡を囲む山々は、単なる樹木の集合体ではなく、人々の営みと共生してきた生きた歴史そのものです。江戸時代より「入会(いりあい)」として地域住民に共有されてきた森は、建築用材や薪炭、滋味あふれる山菜を恵み、人々の生業を静かに支えてきました。この古からの森と人との共生関係は、今もなお、この地で自然のままの樹木を育てる農家の中に息づいています。彼らが行う「山取(やまどり)」は、自然林に芽生えた幼木を、その生命を尊重しつつ丁寧に採取し、育成する伝統的な技法です。ここに、私たちは自然が持つ深遠かつ繊細な叡智を見出します。夏には木漏れ日を落とす落葉広葉樹林に育つ樹木は、その種子の散布範囲が限られているため、土地ごとに独自の遺伝的特性を持つ「地域個体群」を形成します。それは、吉岡の土壌、水、気候という特有の環境下で、幾世代にもわたる自然淘汰を経て選び抜かれた、いわばその土地の「血脈」とも呼ぶべき生命体なのです。
この事実は、私たちに重大な責任を問いかけます。たとえ同種の樹木であっても、異なる地域のものを安易に移入すれば、交配によってこの土地固有の遺伝子が薄まり、永い歳月をかけて最適化された地域個体群の、ひいては種そのものの生命力を損なう危険性を孕んでいるのです。
都市化の波によって失われつつある吉岡のかつての自然。 真の生態系回復とは、緑を増やすことだけではありません。その土地が本来持っていた生命の記憶を、敬意をもって呼び覚ますことに他なりません。
私たちは、周辺の自然林に息づく地域個体群の樹木を、失われた緑の故郷へと還す手法を、ここ「九品寺樹木葬霊苑」において確立・実践して参りました。一本の樹木を植えることは、単なる緑化ではない。吉岡の土地が持つ遺伝的遺産を守り、その叡智を未来へと繋ぐ、厳粛なる営為なのです。

サードプレイスとしてのお寺の庭
家でも会社でもない第三の空間が求められている。九品寺の樹木葬霊苑でもくつろげ楽しむ素敵な時間ができた。

東禅院樹木葬霊苑では参拝に来られた人の憩いのスペースになった。
井戸のある暮らし
災害時でも井戸があると安心。地方自治体の「災害応急用井戸」に登録して備えよう!「多世代複合施設アンダンチ」では子どもたちも遊べる共用井戸になりました。暮らしの中のLOHAS
LOHAS(ロハス、ローハス)とは、英語の "lifestyles of health and sustainability" (健康で持続可能な、またこれを重視する生活様式) の頭文字をとった略語で、「健康と地球環境」意識の高いライフスタイルを指す用語です。ロハス的な思考の根本には、「経済的にも精神的にも無理のない暮らしの中での、地球環境に配慮した生き方」という考えがあります。「自分が出来る範囲で無理なく」環境保全に役立つ生活を送ることが大切です。


思い立ったらSDGs再び・・・
「我々の世界を変革する 持続可能な開発のための2030アジェンダ」前文よりこの計画(アジェンダ)は、人間と地球、そして 繁栄のための行動計画です。 そして、より大きな自由と、平和を追い求めるものでもあります。 わたしたちは、持続可能な世界を築くためには、 極度の貧困をふくめ、あらゆる形の、 そして、あらゆる面の貧困をなくすことが一番大きな、 解決しなければならない課題であると、みとめます。 すべての国と人びとが協力しあってこの計画を実行します。 わたしたちは、人びとを貧困や欠乏からときはなち、地球を守ることを決意します。 わたしたちは、持続可能で、強くしなやかな世界に向かう道を歩んでいくために、 今すぐ大胆で変化をもたらす行動を起こすことを決意します。 ともに持続可能な世界へ向かうこの旅をはじめるにあたり、 だれひとり取り残さないことを誓います。 わたしたちが発表する17の目標と169のターゲットは、 このアジェンダがどれだけ広く高い目標をかかげているかを表しています。 これらの目標やターゲットは、ミレニアム開発目標をもとにし、 達成できなかった目標をすべて達成することを目指しています。 すべての人の人権を実現し、ジェンダーの平等、 そして女性や女の子の能力を引き出すことを目指します。 これらの目標とターゲットは互いにつながり分けられないものであり、 持続可能な開発の3つの側面、 つまり、「経済」と「社会」と「環境」のバランスを保つものです。 これらの目標とターゲットは、人類と地球にとってとても大事な分野の、 2030年までの行動を進めるものになるでしょう。


Consultation
アトリエアムニーと協労する事業者様へ
グッドデザイン賞受賞:デザイン性の高さが評価され、グッドデザイン賞を受賞しています。その他、国土交通大臣賞、ランドスケープコンサルタンツ協会奨励賞、いしかわ景観大賞等
専門知識:土木、水理、園芸、バリアフリー、SDGs、など、専門知識を持ったスタッフが対応します。
地域密着:仙台・埼玉を拠点に、地域に根差したランドスケープデザインを提供します。
丁寧な対応:お客様のニーズを丁寧にヒアリングし、最適なプランを提案します。
デザイン料・工事費・技士・職人について
【アトリエアムニー】ではデザイン料は「造園調査・計画・設計 標準業務・報酬積算ガイドライン」を参考とし、業務の実態にそくした内容で積算いたします。概ね、工事費用の6~12%を目安にしてください。造園設計の主たる専任技士は次の通りです。 | 飯沼伸久 | 斉藤修 | 荒木康洋
【アトリエアムニー】ではデザインが終わりましたら、引き続き工事も承ります。弊社の建設業法の工事許可内容は次の通りです。
建設業許可番号 (般-30)第21605号
許可内容(土木工事、石工事、舗装工事、塗装工事、水道施設工事、とび・土工工事、鋼構造物工事、しゅんせつ工事、造園工事、解体工事)
Projects お庭と外構・エクステリア・福祉施設・商業施設・店舗・工場など







